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東風(こち)吹かば

気に入らぬ 風もあろうに 柳かな

バッテリーがあがった





しばらく車に乗っていなかったところ、
バッテリーがあがってしまったため
急遽、JAFに応援を要請。

電話では20分くらい、ということであったけど、
10分も経たないうちに来てくれて、電圧測定。
公称12Vと言うことだけど、8Vまで下がっていた。
これではウンともスンとも言わないわけだ。

「前に乗ったのはいつですか?」と聞かれて
あやふやな記憶をたどりながら「4ヶ月前」ですと。

充電器をつないで
(昔はエンジンルームを開けて、バッテリー同士をつないでいた)
「これでかかりますから、かかったらエンジンを止めないで下さいね」

エンジンは難なく始動。
助かった。

その足でオートバックスに直行して新品のバッテリーを購入。


うちのすぐ近くに地下鉄の駅が出来てから
移動はもっぱら徒歩か地下鉄。
車に乗るのはお寺に行く時だけになってしまった。

今年はなんだかんだで行事の出仕を失礼させてもらっているが、
盂蘭盆会法要の前にトラブルが解消出来てラッキーだった。
だけど、またしばらく車に乗る機会がなさそう。


だけど福岡で勤めることになったら、
車は必要かなぁ・・・とか、すでにオファーを受ける気になっていて
さて、お寺やクリニックはどうしようかと考えながら
午睡を微睡む昼下がりなのでした。



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盂蘭盆・安居






ようやくお盆(盂蘭盆)前の診療が終わり。

このところ、通常の診療とは別枠で
家族・夫婦・カップルの面接を入れているので、
土曜日にクリニックを開けることが多くて、休んだ気がしない。
保険診療の枠内でやっているのでほとんどボランティアなのだけど。


うちに帰ってから来週の盂蘭盆会の準備。

今日、八角厨子入り大日如来が届いた。
ようやく自佛が形になった。

庭のトマトをお供えにしよう。



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この霊能者は信頼に足りるのか






先日、交際相手の家系にまつわる怨念の障碍を受けていると
相談してきたAさん



霊能者に頼んでお祓いをしてもらうことになったそうです。
が、私からの伝言は言えなかったそうです。


霊能者から言われたのは、日本酒の準備と
上の神様に力を貸してもらうために
北は北海道から関東まで由緒ある神社仏閣に
祈願をしてくるとのこと。



おどろきました。
まぁ、祈祷料というか初穂料としては妥当でしょうが、
準備するものは、本当に日本酒だけ?
洗米とか塩とか神式でやるなら榊、仏式でやるなら樒が
必要なのではないですか?

ちょっと大丈夫かなぁと思いながら聞いていたところ、
お祓いの費用は2〜3万だそうですが、
この祈願旅行(行脚?)の費用もプラスされるので
かなり高額になるそうです。


これはバッタもんかもしれない。
そう思いました。

霊格の高い神様に力を借りるのはいいとしても、
その祈願旅行の費用までプラスするのは、
たとえて言えば、虫垂切除を引き受けたのはいいけど、
出来ないから教授を呼び出して、
その出向料とお礼を自費で払えという事と同じではないでしょうか?

これまで経験したことがないくらいの怨念というのであれば、
その治療をやったことがある施術者に依頼するのが筋でしょう。
祈願旅行は、その霊能者の経験不足、修行不足の埋め合わせであって、
本来、出来ないことを引き受けた責任として
霊能者が自腹を切るのが誠意ある態度だと思うんですけど。

出来ないことを引き受けて、
高額なお布施を要求する態度にカチンときましたので、
一計を案じました。


霊能者が祈願に立ち寄るという
神社仏閣の御朱印をいただいてきてもらうこと。
これならば、領収書と同じですからね。


今度、一部始終を聞いてから
場合によっては霊能者と対決することになるかもしれません。





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診立てと逆転移








『ちょっと前まで頑張りすぎていたうつのあなたへ』という
某製薬会社のポスターがある。

ここ数年、精神神経学会やうつ病学会で話題になっている
双極性うつに対して、ファーストラインでバルプロ酸を!
というのだが、まだまだ双極スペクトラムが周知されているとは言い難く、
うつといえば、古典的なメランコリー親和型を背景とする
大うつ病性障害だと考えていらっしゃる先生方が大部分だ。


先日、何カ所かの医療機関を経て来院された患者さんの一人もそうだった。


某有名なクリニックを受診され、
TVなどで高名な先生の診察を受けられたそうだが、
診断はパニック障害ということでパロキセチンを処方されて
一挙に状態が悪くなられた。

確かにパニック障害は間違いではないと思うし、
パニック障害に対するパロキセチンの処方も誤っていない。
でも、その人の生き様というか、
これまでの経過に対する視線がなさ過ぎると感じた。

明らかに気分の波があり、いい時期と悪い時期の周期性があって
おまけにうつ状態も非定型だし、
一番ひどい時のクロミプラミンの点滴治療に対する反応性も
期待されたほどではなかったことから
双極スペクトラムを疑うべきなのに、
その先生は、患者さんが訴えるパニック症状のみで診断を下されている。


一昨年から、双極スペクトラムの患者さんが増え、
ムード・スタビライザーの投与と双極性障害の心理教育、
それから精神療法で何人も卒業させているけど、
一時期、あまりの診立て違いの多さに
私が間違っているのかも知れないと疑心暗鬼になったこともあった。


そんなときに「毒舌セカンドオピニオン」というページを目にして
患者さんに向精神薬という劇薬を処方することが
どんなに責任感のある事なのか、
いかに治療者の逆転移を反映するものなのかを改めて思い知った。





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怨念と祟りと心理相談





先日、こんな相談を受けた。
交際相手(B君)の度重なる裏切りに心を痛めて
別れようと思ったけど踏ん切りがつかなかったAさんは、
友人から紹介されたある霊能者の処に相談に行ったところ、
霊能者はAさんを見るなり顔を曇らせて、こういう事を言われたそうだ。


B君の生家は元々地主だったが、何代か前のご先祖が欲に走り、
借地人を追い出した上、土地を広げようと
近くにあった祠を壊してしまった。
このままではあぶない。
B君のご先祖を恨んでいる人達の怨念と
壊された祠に祀られていた神様の祟りが一緒になって
今まで関わったことがないくらい強力な怨念の塊が
B君を通じてあなたのうちにも集まっている。
B君の家も、B君自身も無事ではないはず。
七代続く祟りだから、家長はまっとうな死に方をしない。
B君とスッパリ縁を切るか、さもないとあなたの家族が次々と命を落とす、と。
こういう強い怨念の塊は関わったことがないので、
どうしたらよいか上の神様に聞いてみるので、何日か経ってから連絡をして欲しい、と。


Aさんはビックリしたそうだ。

B君の家系は代々男性が短命か不幸に見舞われるそうで、
父親も事業に失敗して行方知れず。
おまけに敷地内に祠の跡だけが残っていると。
振り返ってみると、B君の裏切りも
何人もの友人が目撃しているにもかかわらず、
本人は絶対にないと否定する。
しかも、口論の途中で辻褄の合わないことを言ったかと思えば
フッと前言を翻し、本当に記憶がない様子。
霊能者から言われたことを考えると、
まんざら当たってないわけではないのでコワイと。

なぜ医者の私に相談?という疑問もあったが、
とりあえずは解釈を考えてみた。

B君に嫁ぐということは、Aさん自身もB家の因縁を背負う事になるはず。
それで幾ばくかの影響がAさんの実家に及ぶということも考えられなくもない。
しかし交際段階で、そこまでの七人ミサキみたいな怨念が及ぶのか?
B君と別れられないAさんはもしかするとB家から呼ばれているのか?

話を聞きながら自然と心易を立てていた。


兌下離上 二爻変


あ〜、そんなことか。
とりあえず、Aさんから霊能者に伝言をしてもらうことにした。

怨念かどうか、その障碍がAさんに来る必然性はわからないが、
もしそうだとすれば、B家と借地人をつなぐ
壊された祠に祀られていた神様の供養を通じて
怨念を解消するしかないのではないか。

神祇は般若の法味を喜ばれるので、理趣分転読で供養して、
怨念は光明真言法で解消するしかないと思う。
加えて、Aさんに累が及ばないようにするにはAさん宅の結界、
Aさん家族各人の祓いには般若心経の写経と、
神様を供養した理趣分加持で大丈夫ではないか、と。


さて、どういう返事がかえってくるやら。

というよりも、こういう事を通じて
Aさん自身がB君との関係という現実と向き合えればよいのだが。



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